ベルトを着用してスクワットをした方が長期的にメリットがあるかもしれません。
リフティングベルトは腹圧を高め、それによりパフォーマンスを向上させます。
腹圧の向上により怪我のリスクが低下するかもしれませんが、それがメインの目的ではありません。
パフォーマンスが向上すればトレーニングボリュームが増加し、結果的に長期的な筋肥大・筋力向上につながると考えられます。
※トレーニングボリュームと筋肥大の関係性については下記記事をご確認ください。
リフティングベルトをつけると怪我を防げるのか
リフティングベルトを怪我予防として着用しないでください。
ベルトを付けないと腰を痛めてしまうのであれば、ベルトとは関係ないどこかに原因があると考えられます。
もちろん、ベルトをつけることで腹圧がかけやすくなっている可能性もあります。
しかしながら、まずはベルトがなくても安全にできるフォームを習得した上で、ベルトをつけるようにしましょう。(平行して練習しても大丈夫です)
リフティングベルトには慣れが必要
リフティングベルトを着用することで、スクワットやデッドリフトなど腹圧が重要になる種目で一般的にパフォーマンスが向上します。
しかしながら、研究では初めてベルトを着用した場合ほとんどパフォーマンスが伸びないと示されています。
そのため、初めて着用して効果がないと感じても、数回は着用を続ける方が良いでしょう。
リフティングベルトは腹筋の活動が低下するのか
ベルトなしのトレーニングを主張する際に、「ベルトを付けると体幹が鍛えられない」と言われることが多いです。
しかしながら、実際にはその可能性も低いと考えられます。
ベルトの着用有無を比較した研究では、有意な差がなかったものもあれば、差が出たものもあります。
その差は、デッドリフトでベルトを着用した場合に腹直筋の筋活動が高まり、外腹斜筋の活動が弱まるというものでした。
仮に体幹に差があったとしても、一方では高まり他方では弱まっているような状態のため、ベルト着用がデメリットになることは考えにくいです。
ベルトの使い方
ベルトのきつさ
腹圧を高めるためには、ある程度のきつさが必要になります。
とはいえ、腹圧には呼吸が必要となるため、大きく息を吸えるレベルのきつさにする必要があります。
ベルトを締め過ぎて上手く息が吸えないのであれば、もう1段階ベルトを緩めると良いでしょう。
着用するタイミング
前述した通り、リフティングベルトは腹圧を高めることが目的です。
したがって、高重量を上げるセットでのみつけるようにしましょう。
ジムにいる間はずっと着用する人がいますが、これは正しいベルトの使い方ではありません。
参考文献